Insight
AI検索時代に、制作会社が自社で地域メディアを運営する理由
AI検索とWordPress拡張を手がける株式会社フロンティアラインが、地域生活情報メディア『LOCALnavi』と訪日外国人向け『MichiStops』を自社運営する理由。
一次情報を構造化して整える取り組みは、AIO(AI検索最適化)の実践研究であり、地域の情報格差を技術で埋める地域貢献でもあります。
株式会社フロンティアラインは、AI検索時代のウェブサイト設計とWordPress拡張の開発を手がけるかたわら、2つの地域メディアを自社で運営しています。
東京都内の暮らしの情報をまとめた 地域生活情報メディア LOCALnavi と、全国の道の駅を英語で案内する 訪日ドライブメディア MichiStops です。
「制作会社がなぜ自前でメディアを?」とよく聞かれます。
この記事では、その理由を私たちの事業観とあわせてお話しします。
検索が「答えを返す」時代に、一次情報を整える
Google の AI Overviews や生成AIの普及で、検索は「リンクを並べる」ものから「答えを返す」ものへと変わりました。
そこで評価されるのは、出典が明確で、正確な一次情報を、機械が読み取れる形(構造化データ)で整えているサイトです。
この設計思想は、記事で語るだけでは身につきません。
実際に一次情報を扱うメディアを運用し、どんな構造なら検索やAIに正しく引用されるのかを検証してはじめて、確かな手法になります。
私たちにとって自社メディアは、その 実践研究の場 です。
AI検索に評価される情報設計の考え方そのものは、GEO(生成エンジン最適化)の完全ガイド で体系的にまとめています。
あわせてご覧ください。
地域の暮らしの情報は、意外なほど探しにくい
たとえば「ソファを粗大ごみで出すといくらか」「この品目は何ごみか」。
誰もが一度は調べる情報なのに、自治体サイトはPDFや検索フォームに分散し、市によって料金体系もばらばらで、驚くほど探しにくいのが実情です。
LOCALnavi は、こうした自治体の公式オープンデータを一次出典として整理し、品目名から分別区分や料金をすぐ調べられるようにしています。
市をまたいだ 東京都の粗大ごみ料金の比較 のように、公的データを横断してはじめて見える情報も届けています。
暮らしに必要な情報への「たどり着きやすさ」を、技術で少しだけ改善する取り組みです。
訪日外国人にも、「地域のめぐり方」を
同じ思想を、日本を旅する海外からの訪問者へ向けたのが MichiStops です。
全国の道の駅を英語で調べられる地図に、車で地域をめぐる周遊ルートを重ねました。
観光地を点で回るのではなく、その地域をどう走り、どこに立ち寄るか——旅行者の視点で必要になる情報を、英語を中心に整えています。
道の駅の情報は日本語に偏りがちで、来日する人には驚くほど届きにくい。
国内の住民にも、海外からの訪問者にも、「地域の情報にたどり着けること」の価値は変わりません。
自社メディアは、実験場であり、地域貢献でもある
私たちにとって地域メディアの運営は、2つの意味を持っています。
ひとつは、AI検索に評価される情報設計を自分たちの手で確かめる 実験場 としての意味。
もうひとつは、探しにくい公的情報を整理して届けることで、地域の小さな情報格差を埋める 地域貢献 としての意味です。
自分たちで運用して確かめた手法だけを、お客様のサイト制作やAIO支援に還元する。
地域の暮らしに関わりながら、次の制作現場をつくる。
フロンティアラインはこれからも、その両輪で取り組んでいきます。